武川建築設計事務所

地球の会、京都サミットへ

2024.05.23更新

地球の会、京都サミット!
2日間みっちり勉強してきました。

全体を通して「原点回帰」について想いをめぐらす機会になったと感じています。なかでも武者小路千家家元、千宋屋さんの利休の思想について語られたお話や建築家横内敏人さんの縄文時代から続く日本人のDNAのお話は共感とともにより深く原点について考えるきっかけをいただきました。
心の底から居心地よく過ごせる空間は、突き詰めていくと我々ホモサピエンスが20万年という長い期間存在してきた狩猟採集時代の生活に回帰していくのではないか。
その時代に身の安全を守るために回りにあるもので作ってきた空間や環境にこそ人間らしく、穏やかに生きるためのヒントがあるのではないか。

住宅であれば現代の良い住まいの評価基準とされている性能、設備や安価な新建材、SNSでバズった間取りのような一瞬の流行りのようなものに偏って良さを判断するのは本質ではないのではないか。
理想論ではありますが、本質さえつかんでいれば時代に合わせて変幻自在に姿形を変えられる、というのも千宋屋さんの立礼の茶席机「茶机」の制作経緯から伺い知ることができました。
改めて設計者として大切にしたいものを考えるよい機会になりました。

歴史の深い京都の地でこのような話を聞けたというのもまた感慨深いです。久々の京都でしたが、やはり町や人の雰囲気が違いますね。品があるというかシュッとしてる感じです。これもサミットで学んだ言葉ですが「こうと」な町並みということでしょうか。

今度はゆっくり時間をかけて京都の町を歩いてみようと思います。

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