2024.04.05更新
建築を学び始めたばかりの頃に、私を導いてくれた恩師である水沼先生の連載が新建ハウジング紙面で始まりました。
設計の仕事に就いたばかりの若手を対象としたメッセージが詰まった連載です。私はもうずいぶんよい歳になってしまいましたが、読んでいると若かったころの思い出がふつふつとよみがえります。
水沼先生からは建築の楽しさや魅力をたくさん教わりました。歴史的建造物や有名建築家に関する教科書的な情報だけでなく、先生自身が感じた素晴らしい点や独自の考察がとても新鮮に感じ、興味深かったです。今振り返ってみると、他者の評価ではなく自分の感性や考え方を信じることの重要性も教えてもらったと感じます。
私が挑戦した設計課題は未熟な点が多かったでしょうが、いつも良い点を見つけ出し、「タケ!!よくやった!!!」と熱のこもった評価をしてくれたことが、私にとって小さいながらも自信につながりました。これまで厳しい環境で頑張ってこられたのもこの経験があったからこそだと感じます。
大げさかもしれませんが、まさに建築を愛し、そして建築からも愛された方だと思います。
今後の連載も楽しみです。
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