武川建築設計事務所

ゲストハウス改修プロジェクトが竣工しました。

2018.04.23更新

昨年より進めていたゲストハウス改修プロジェクトが竣工しました。
冬の厳しい降雪に苦しみ、工期は一月ほど延びてしまいましたがなんとか桜の季節に間に合いました。

もともとの建物の魅力を活かすため、水廻りを除いて化粧直し程度の改修にとどめています。半世紀近く豪雪や風雨に耐えてきた立派な柱や梁には他に替えがたい力強さと暖かさがあります。これを使わない手はないですね。
また、ほんのりと明かりが灯る落ち着いた空間をゲストの方に体験してほしいという施主の思いもあって、夜間の照明は和紙や乳白ガラスごしに柔かい光が灯るよう計画しました。
廻りの景色も良い部分は大いに利用させていただきます。

改修は元あるものの良さをいかに引き出していくか。残すもの、新たに造るもの、新旧相容れないものをどうやって融合させていくか。いつも悩みに悩みますがその試行錯誤の中にやりがいを感じます。

オープン後に現場に伺いましたが、すでに多くの宿泊客がここを訪れていました。
9割以上が海外からの観光客とのこと。施主も手慣れた様子で案内されています。

その様子を眺めながら、なんだかとてもうらやましい生活だなあと感じてしまいました。遠い国から日本の魅力を探しに訪れる方々に故郷の良さを語り、おもてなしすること。そしてその方々の国の話や旅の思い出を聞きながら一宿一飯をともにすること。とても魅力的な仕事ですね。

旧友でもある施主の門出を心よりお祝いいたします。

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