2022.12.31更新
あっという間に2022年も終わりそうです。
振り返ってみると今年も色々ありました。
相変わらずのコロナ禍による混乱。9月には我が家も一家で罹患してしまい、お盆休みをまるごと養生に費やしてしまいました。不幸中の幸いで仕事にはほとんど影響が出ませんでしたが息子はがっかり。。
実は後遺症がひどく、2ヶ月ほどは倦怠感がひどくて毎日日が沈む頃にはぐったりで夜起きていられない日々が続いていました。喘息のような咳も続き、なかなか苦しい日々でした。やはりただの流行風邪とはちょっと違う病気だなと身をもって感じました。
建築業界も物価高、資材不足が悪化していくばかりで厳しい局面もありましたが、お陰様で私のまわりでは大きな問題もなく乗り越えられました。これはうちの事務所の設計方針でもとから輸入材に頼らず、できる限り地域で賄える素材で建てるというところが大きく影響しました。
秋には一昨年竣工した関ケ原のcafemiraiがグッドデザイン賞を受賞するという嬉しいお知らせもありました。審査員のコメントには「これみよがしなデザインが一切ない」と、なんともうちの事務所らしい部分を評価していただいたのが印象的でした。デザインを評価する場所でデザインしないことを評価するというのもなんとも不思議な話ですね。
また、年初から事務所初の美術館設計にもチャレンジしてきました。身に余る光栄。恐ろしい程のプレッシャーを感じるプロジェクトでしたが、多くの方々のご助力を経て10月に無事竣工いたしました。美術館では珍しく木造で展示空間・収蔵庫を設計しています。現在は若林奮さん、古郡弘さんの彫刻やドローイングが美しく飾られ、当初からイメージしていた蔵のように凛とした空気感がありながら木や土の暖かさも感じられる空間ができあがりました。また来年には写真をアップできればと思っています。
全国の工務店さんと設計の面で協力させてもらう工務店協業も少しずつ広がってきました。これまで、新潟、長野、岐阜、福岡と広くお仕事をさせていただきましたが、新たに愛知や地元の工務店さんとも協業する話を頂きました。設計事務所と工務店は近いようでなかなか遠い存在で、これまでその業務内容を深く知ることができなかったのですが、多くの方々の話を伺う中で会社経営の課題や苦労を知ることができたことは大きな収穫でした。ある面では水と油でもある設計事務所と工務店の関係ですが、お互いに利のある良い関係を今後も探っていきたいと思っています。
まだまだ記録に残しておきたい出来事はたくさんありますが、息切れしそうなのでこのへんで。
今年もまわりの皆様のお陰でやってこれました。大変感謝しております。
それでは皆様良いお年を。
記事一覧