名古屋の現場がスタートしました。

場所は歴史のあるお屋敷のような建物と現代的でおしゃれなお店が点在する静かな住宅街の中にあります。北西道路の角地となる敷地の特性を汲んで道沿いに街並みを作れるようなプロポーションを意識して設計しました。狭小で３階建ての構成になるためタイトなプランになりがちですが、家族３人が程よい距離感で心地よく生活できるよういろんな工夫を盛り込みました。完成が待ち遠しいです。

ところで西側の神社にはこちらの敷地に入り込まんばかりの勢いで樹木が茂っていましたが、なんと丸裸になってしまいました・・・。話によるとこの区画でプチ開発していたデベロッパーから神社の方に枝が邪魔なので切ってくれと強めに要望があったようです。確かに落ち葉、落ち枝の掃除は手間がかかるし、消防車が入れないくらい茂ってしまうのは問題ですがここまで悲しい姿になるのは残念。西側の窓ごしに広がる緑の眺望はしばらくお預けです。

このプロジェクトは私の設計事務所勤務時代に担当させてもらったお施主さんからのご縁で、その職場仲間の方からのご依頼でした。早いものでそれから１５年ほど経ってしまいましたが、若輩ながらプランから検討させてもらい、旗竿の４方を住宅に囲まれた難しい敷地に四苦八苦していた当時の記憶がうわーっとよみがえります。

今回の現場の近くなので久々に挨拶に伺ってみました。旗竿の長いアプローチはもりもり緑が育っていてとても良い雰囲気になっています。やはり緑は多いほど素敵ですね。外壁の杉板も年季が入ってぐっと色気が出ているようでした。

また価値観を共有できるお施主さんと出会えることができ、縁がつながってるなーと感じるこの頃です。