cafemirai
関ケ原の歴史ある古戦場跡を取り囲むように点在する庭園美術館。その一角に建つ小さなカフェです。
言わずとしれた関ケ原の合戦の舞台です。跡地は国の保護下に置かれるため、付近一帯の地域は当時のままの状態で残り、この先も姿を変えることもありません。それ故に草の茂った野原や山裾に登りの立った陣跡をしばらく眺めていると幻の合戦が脳裏にありありと浮かんできます。故郷に家族をおいてこの地に集まった多くの兵たちはどんな想いでいたのだろうか。そんなことを静かに忍ぶことができるような場所にできたらと考えました。
建物に使う素材は岐阜で多く摂ることのできる杉や檜の無垢材、そして漆喰を使っています。また飛騨を拠点に家具屋を営まれている飛騨コレクションさんに協力していただき、空間に合わせた家具を制作していただきました。
高さを抑えたシンプルな切妻のプロポーションは伊吹山からの稜線、それに続く古戦場の雄大な景観に馴染むような佇まいとなるよう意識しています。
「語らう家」とともに、岐阜で木の家を建てることを得意とするWOODYYLIFEさん(ひだまりほーむグループ)との協業プロジェクトです。